重要文化財「氷川丸」
1930年に日本郵船のシアトル航路の新鋭として造られた
全長163メートル、総量12000トン、最高速力18ノット、船客定員286名の貨客船です。
1960年に引退し、1961年から山下公園に係留保存されていましたが、
2006年に閉館して改装をしてから
2008年日本郵船氷川丸としてリニューアル
2016年に重要文化財に指定され、
今現在、船内を見学することができます。
このような値段でしたが、割引などもあるのでぜひ公式ホームページなどを確認してみてください。
開館時間は10時から17時まで(16時30分までの入館)
休館日は月曜日(祝日は開館)なのでご注意ください。
この氷川丸、
シアトルまでの一等客室の片道切符が当時の値段で500円。
初任給が70円、1000円で家が立つ時代のこの価格。
どんな豪華な船の旅を楽しんでいたのか少し覗いてみましょう〜!
船に乗り込む前に、
ロッカーとベビーカー置き場があり、
中にはスーツケースやベビーカーの持ち込みは禁止されているようでした。
また船内はバリアフリーではありませんのでお気をつけてください。
それではいざ船内へ!
まずは一等食堂。
船の中とは思えぬ高い天井に思わず見上げてしまいます。
お部屋の奥では一部のテーブルと椅子が開放されており、座ることもできました。(私の時は満席で座れず、、、)
階段を登ると、
一等読書室。
今の感覚で考えると本を読むためだけの部屋か、、、と思ってしまいましたが、
こちらの船での1日のタイムスケジュールを見ると、
この読書室を必要なのかなと思わせます。(少し白飛びしてしまっていますが)
こちらでは椅子や、手紙を書く時に使う机にも実際に座ることができ、当時の雰囲気を体験することができました。(実際に当時から使っていたものかどうかはわかりませんでした、、)
ちなみに、こちらの読書室はエアコンや扇風機のない部屋でしたので、完全な蒸し風呂状態でした、、、。
お次は一等社交室。
こちらも高い天井が施されており、船の中と思えぬ広い空間を楽しむことができます。
当時はダンスパーティなども行われていたこともあり豪華な装飾を楽しむことができます。
一等喫煙室。
こちらは先ほどの社交室に比べるとシンプルな作りになっていました。
喫煙室は社交室に比べて男性が主に利用することが多かったそうでそのようなことが影響しているのかなとも考えました。
お待ちかねの客室です。
一等客室。
変わった形の毛布だなと思っていたら、
こんなものが。
こんな素敵なサービスも提供していたのですね!今でいうタオルアートみたいなものかな?
一等特別室。
こちらには本当に特別なゲストしか泊まれなかったのかなといった印象です。
なんとこのお部屋の椅子やテーブルをのぞいた壁紙などは当時のままだそうです。
真ん中にバスルームを挟むように寝室とリビングルームがある珍しい作りでした。
お次は
デッキに上がり、
(デッキに上がるための階段は急で、てすりは日に照らされて熱くなっていたのでお気をつけください。)
操舵室へ。
動画の切り抜きでぼやけていてすみません。
天気が良いとこのようにスカイツリー見えます。
実際に舵をとることもでき、
無線室ではモールス信号まで!
(この日は残念ながら船長室の見学は中止されていました)
デッキには椅子が設置されているところもあるので
当時はこんな風に海風を感じていたのかなと思いながらゆっくりすることができます。
デッキの手すりはストームレールと言うそうで、嵐の中の航海ではこの手すりを掴んでいないと立っていられないほど揺れたそうです。(当時を感じるために強く握ってみる私)
そしてエンジンルーム。
中段、下段と降りていくことができましまが、長いことデッキにいた私は暑さでやられ下までは降りませんでしたが、
こんなにも大きな船の心臓部とも言えるエンジンルーム、、この階だけでも圧巻でした。
奥の展示には実際にどのようにエンジンを動かしているのか模型を使って解説をしてくれるので興味のある方はそちらもぜひ!
そしてエンジンルームと同じ階に三等客室があります。
あんなに大きなエンジンの近くの客室はすごくうるさかったのではないかな〜と勝手に心配になってしまいました。
当時は三等室のお客様が、一等室を見学するには予約が必要だったほど等級の違いには差があったようです。
狭い二段ベッドに小さな窓が一つだけのお部屋。それでも豪華客船の船で旅をしていることには変わりありません。お部屋の豪華さよりも経験を、ということなの、、かな?
そして最後は今までの氷川丸の歴史を見て下船となります。
氷川丸を見学してみて、、
船内所々にエアコンや扇風機があるところがありましたが、さすがの暑さ、そして想像以上の広さで汗だくになりながらの見学となりました。
それでもまるで船で旅をしているような気分になれたのはすごく楽しかったです。
300円でこのような体験ができるとはとても良い体験ができたと思います。
ちなみに、
氷川丸の入り口近くにはカフェとショップがあります。
暑い日に食べたら美味しそうなアイスクリームや冷たい飲み物などが売っていました。
カフェでの食べ物や飲み物は氷川丸への持ち込みは禁止ですのでご注意ください〜
それでは!いつか豪華客船の旅ができることを祈って。
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